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2007.12.16

ベンツの工夫 その11:下を向いたエクゾースト・パイプ

後ろから見てもエキゾースト・パイプが見えない いや、実は何もこれはメルセデスに限った話ではなく、広くヨーロッパ車に採用されていることなんですが、エクゾースト・パイプが下を向いてるんです。国産車に見慣れていると、エクゾースト・パイプが後ろから見ても、見えなくて、不思議な感じがします。
 このことは、随分前にこちらに書きましたが、あらためて、自分のCを見てみると、ちゃんと下を向いています。
この理由は、冠水時に水が入りにくいという説もあるようですが、やはり私は排気ガスが脚に当たって汚れないようにするため、と解釈したいわけです。
ヨーロッパという国々においては、大陸をまたいでリゾート地に車を走らせ、余暇を満喫すると聞きます。そのような国々で使われるにあたっては、ラゲッジ・ルームを使う頻度が日本よりもはるかに多いということは想像に難くありません。そんなとき、トランクの前に立つ人のことを考えた設計になっているはずです。
ここにメルセデスを始めとするヨーロッパの実用車を設計してきたエンジニアの良心を見るわけなんです。
W202のエキゾースト・パイプの下向き度。かなり下を向いています 日本車において、稀にごく一部の商用車に下を向いたエクゾースト・パイプを見かけることがありますが、そのようなことを考えた設計のファミリーカーはほとんどないんじゃないでしょうか?
余暇の過ごし方がヨーロッパとは異なる日本においては、そのような必然性が少ないこともあるでしょうが、見た目のかっこよさを求めるユーザーを見てのことだと思われます。確かにエクゾースト・パイプをクロムなどで飾った二本出しは、スポーティです。かっこいい。
 しかし、Cという実用車を買う人々が果たしてスポーティさを求めているのかというと必ずしもそうではないと思うんです。むしろ、そういう人たちにとっては、エキゾースト・パイプが下を向いて見えないほうが、すっきりして上品に見える
 エクゾースト・パイプをかっこよくしたいというニーズは、アフター・パーツ・マーケットにおいて賄われればいいと考えているから、実用性に価値を置いて、こういうデザインになるのではないか、と思います。そして、私はそういうことにこだわるメルセデスを始めとするヨーロッパの自動車エンジニアの考え方に共感してしまうのです。なぜ、日本車のエンジニアはそれをしないのか?実用セダンを買う人々が、エクゾースト・パイプのかっこよさに惚れるのか?それとも何も考えてなくて、過去からの慣習に捉われているだけなのか?いくつもの「?」が頭をよぎってしまいます。

 「プロダクト・アウトではだめだ、マーケット・インだ」「お客様の視点だ」という考え方が出てから久しいですが、それはコストの問題やエンジニアの独りよがりによる技術の誇示という主としてメーカーの内部事情によるプロダクト・アウトに対する答えであって、エンジニアの良心に基づく「提案」であれば、プロダクト・アウト大いに結構と思うわけです。そして、その提案こそ、メルセデス信奉者の心を捉えるのだと思います。
 しかし、残念なことに最新のCたるW204は、「アジリティ」を標榜し、顔つきが2種類になりました。そして、大人し目の「エレガンス」仕様においてさえも、エクゾースト・パイプは下を向いてない結果となっています。下を向けることにより馬力がどれほど落ちるのか私にはわかりませんが、1psも違わないんじゃないでしょうか?私は、「エレガンス」仕様はせめてそこに、こだわって欲しかったと思うわけです。
 それにしても、W202は最後のメルセデスとも言われるように、マーケット・インの考え方を最初に採りいれたばかりであるために、まだこだわりがちゃんといくつも残っていて、うれしくなるのです。好きです、W202♪

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