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2012.08.05

W203のキセンノン(HID)バルブの6000K化(Philips 85122WX)

メルセデス・ベンツCクラス(W203)の後期型は、ヘッドライトが標準でキセノン(HID)になっているものが多くなっています。
純正キセノンヘッドライトとLED化したポジション球 純正装着のキセノンバルブは、色温度が低く、少し黄色っぽい

【交換のいきさつ】
私の2005年式C230コンプレッサー・アバンギャルドという仕様も、プロジェクター式のバイキセノン(1灯でLo/Hi切り替え)になっています。
キセノンですから、ハロゲンよりは白っぽい色合いで今風ではあるのですが、ポジション球をLED化したらポジション球の色温度が6500K以上あるようで、青っぽいポジション球に対して、写真右のように、メルセデス純正のキセノン・バルブの色は少し黄色っぽくて色温度が低いのが目立つようになってしまいました。


あるとき、現行メルセデス・ベンツCクラス(W204)のカタログをメルセデスのサイトから見ていたところ、メルセデス自体が、純正で色温度の高いバルブを提供していることがわかりました。
なーんだ、メーカーも高色温度のバルブをオプション扱いで出してるんだ!っていうのと、色温度は6000Kなんだな。これがやっぱり車検的にも適合するんだな、ということを再認識したわけです。
で、いくらだろ?って見ると、2本で58,800円・・・。高っかぁーー!無理・・・。

【バルブの種類】
いつものようにヤフオクを調べることにしました。
その前に、まずHIDバルブには、種類があるということです。いくつか調べていると、どうも、D2S,D2R,D2Cというのがありそうで、私の車の場合、マニュアルを見ると、D2Sと書いてあります。

これらについてさらに調べてみると、D2Sというのは、プロジェクター式HIDの場合で、D2Rというのはリフレクター式のヘッドライトの場合に適用できるようです。D2Cというのは、D2S/Rの誤装着防止のためのキリ欠きの位置が両方ついているやつで、両方の互換があると言われています。
D2R(左)とD2S(右)

しかし、D2Rの場合、グレア防止のための黒い遮蔽板がついているので、D2Cの場合は、遮蔽板がないようなので、実際には装着できるが互換性があるとはいえないのではないでしょうか?

【バルブの選定】
以上のことから、
1)バルブの種類:D2S
2)色温度:6000K
に絞って、探すことにしました。

交換用HIDバルブいろいろあるんですよねー、どうもいろんなメーカーに純正供給しているPhilips製がよさそうって、ことがわかってきました。
しかし、これがまた、本物、偽物、本物の許可を得てその技術を使ってのパテント製造しているもの、の3種類があることがわかってきました。
本物だと、14,000円以上します。

「フィリップス」「Philips」を謳っているけれど、本物と書いてあるのに偽物があるので、どうもよくわかんないんですね。ヤフオクを見ていると、
1)本物で5000円以下はありえない
2)本物は6700K以上はないので、8000Kとか選択できる出品者のは偽物

てなことが、書いてあります。真贋のほどは定かではありませんが、Philipsのホームページを調べると確かに6700Kまでしかありません。

  また、Philipsのキセノン・バルブには、いくつかの型番があり、D2Sは、85122がベースとなっていて、それの紫外線対策を強化した85122+、そしてさらになんらか改善を施した最新作85122WX(商品名:アルティノン フラッシュ ホワイト)がある、
というのがわかってきました。
ヤフオクでいくつか商品を絞っていたのですが、どうも偽物(っぽい)か、本物のパテント(それも真贋はわからない)しか、ないようです。
また、本物のパテントを謳っている中でよさそうなものでも、85122をベースに85122+に近い技術を使ったものというようなことしか書いてありません。

W203のヘッドライトのレンズは、クリアレンズなのですが、これがW202とは違って、コストダウンなのか、ガラス成型が難しいからなのか、樹脂製になっています。
樹脂の場合、紫外線によって、レンズが劣化し、くすみだして黄色っぽくなってきます。国産車やW203の前期型にはよく見られる現象です。そのためやはり紫外線対策を強化してある85122+か、その後継機たる8512WXが望ましい、そう思って、探していたのですが、これがなっかなかないんですよ。本物以外は。
そんなおり、たまたま、ヤフオクに「PHILIPS 6000K XENON BLUE D2S ドイツ製 未使用品」が、格安で出品されているのを見つけました。「ケースから開封しただけの未使用品」だそうです。オークションの写真を見る限り、85122+の刻印が見えます。これはラッキー♪
どうしても落としたくて、
8,529円+送料500円=9,029円で落札しました。結構高かったんですが、本物が2/3の価格で入手できたわけですので、うれしくなってきました。

【商品の確認】
商品が届いてから、中身を見てみました。

ちゃんと、本物っぽいきちんとした包装です。中はプラスティックのケースがあり、そこに収まってます。プラケースの封印は開けられています。

ベースの部分には、PHILIPS GERMANY 85122+ などの表記が見えます。これは本物っぽいですね。

ここのところも、実は大事で、ここだけで真贋はわからないものの、ここに、NOT FOR USE IN EUROPE/USA と書いてあるものがヤフオクに出ています。「ヨーロッパとアメリカでは使えない」ってことですが、推察するに、この表示があるものはRoHS規制やアメリカのそれに相当するような規制物質が入っていることだと思います。
つまり水銀が入っているということです。商品説明には完全水銀フリーとか書いてあるのに、ここにNOT FOR USE IN EUROPE/USAと書いてあるのは明らかに矛盾していて、偽物間違いなし、と推察できます。
さて、私の入手したものはそのような矛盾もなく、本物っぽいです。

ところが、箱をよく見ると、品番が85122WXとなっています。
あれれ・・・。箱と中身が違うような・・・。説明書には、保証書が入っていると書いてありますが、その保証書も入ってません。
本当に、新品未開封?
ちょっと心配になってきました。
しかし、気を取り直し、まずは装着してみることにしました。

【キセノンバルブの交換方法】
 まずはボンネットを開けます。
少し見えにくいのですが、白矢印のカバーを開けます。
クリアランスがあまりなくて、奥まっていて、見えにくいので、ポジション球のときと違って、ちょっとやりにくそうです。
カバーを開くにはこの青矢印のフックを押してロックを外します。
カバーを開くと、バルブのコネクタが見えます。
これを45度くらい緩めると、外れます。

次に、どうやってバルブを引き抜くのか、わかりません。そもそも、よく見えないんです。
そこでデジカメを隙間になんとか突っ込み、撮影して、確認しました。
すると、バルブを抑えているバネスプリングなどがあるのかと思ったら、そういうものはなくて、このように黒いダイアルがあります。
うーん、どうやって外すのか・・・。
周辺にギザギザがあるので、たぶん廻せばいいんだろうってことで、90度ほど廻して緩めてみたら、外れました!
メルセデス純正は、Philips 85122でした。ということは、今回購入した85122+の方が紫外線対策がより強化されているわけだから、ヘッドライトの樹脂レンズが守られやすいってことになるわけで、うれしいですね。

オリジナルバルブです。
ヤフオクなどを見ているとPhilipsの本物はこのガラス管の先端が曇りガラスになっているとかって、書いてあったりするんですが、全然そんなことはなく、普通に透明です。
バルブを留めている黒いリング。
購入した85122+を黒いリングをかぶせます。
それを、元の位置に戻します・・・、って、これがまた、うまく装着できないんですよ~。

バルブのキリ欠きAとB

車体側のAとBに合わせて、挿し込む。

キリ欠き2のアップ
まずバルブのAとBのキリ欠きを、車体側のAとBに合わせて挿し込みます。
これも、実はクリアランスが狭くて、ほんど見えない状態で手探りで、はめ込みます。だから、少々難儀します。しかも、挿し込むといっても固定されないですから、手を離すとすぐに落ちてきます。
次に、一番難儀するのが、意外や意外、この黒リング!曲者です。
外すときは簡単だったんですが、はめるときはこれがなかなかはまらないんです。バルブにかぶせてから適当に当てて、廻していれば噛み合うだろう、くらいで臨むと、まったく無理です。
見えないから余計わからないので、デジカメに撮って、よーく観察すると、黒リングの3ヶ所のツメは、正三角形に配置されていなくて、2等辺三角形だってことがわかってきました。となると、適当に車体側に当てて、最大でも120度回転させれば、噛み合うところが見つかるっていうわけじゃないってことなんですね。だからかー、うん、わかった。
で、黒リング側と車体側の写真で、青矢印と番号をあわせるようにして、あらかじめ、重ね合わせておくと、比較的簡単に噛み合うことがわかってきました。これ、めっちゃ重要です。
で、黒リング側をよく見ると、青1のツメの位置に「TOP」って表記があるじゃぁ、あーーーりませんか!(古っ・・・)
TOP位置を上にして、噛み合わせるわけです。さすが、メルセデス、こういうところはちゃんとしてる。でもそれなら最初っから正三角形に配置してくれればよさそうなものを、なんかあるんでしょうね、理由が。
で、なんとか黒リングをはめ、バルブを固定することができました。
バルブを固定したら、コネクタをバルブのベースのポッチ(上写真の矢印)にコネクタのキリ欠き(矢印)を合わせて、45度ほど廻して、はめます。このとき、しっかりとはまっていないと接触抵抗が増大して熱を持ち溶けたり火災の原因になったりするので注意が必要です。
さぁーて、左ヘッドライト(向かって右)を交換したので、交換していない右と色合いの違いを見てみよう!
って・・・・え?あれ?・・・うそ・・・
じぇーんじぇん・・・変わってないじゃん・・・。ウソでしょ?なんで?まったくそのまんま色、同じ。
ど、どーいうことよ?え、もともと着いてたやつが、そもそも6000Kだったの?ウソでしょ?んなわけないよな・・・。だって黄色っぽかったもん。おっかしいなー。まいったな。
とりあえず、オリジナルの85122より、今回入手した85122+のほうが良いので、作業を進めることにしました。
今度は右ヘッドライトです。これは左よりもクリアランスがなく、黒のカバーを外すの左よりは難しいのですが、やっぱり黒リングですよ、黒リング。これがやっかいだなぁ。ほんとに、15分以上悪戦苦闘ですね。
車体側のキリ欠きの位置は、デジカメを隙間に突っ込んで撮影したら、左と同じだったので、黒リングと位置を合わせてなんとかバルブを装着することができました。

【色温度の識別はセラミックチューブの色だった】
さて、それにしても、納得がいきません。オリジナルのキセノンバルブがどう考えても6000Kのわけがないんです。でももしかすると前オーナーが交換しているってことも考えられるわけですよ。
そこで、Philipsのホームページをもう一度よーく見ていたところ、色温度の違いによって、セラミックチューブの色が違うことに気づきました。セラミックチューブっていうのは、ガラス管の隣の細い管のことです。
ここが薄茶色だと4200Kで、鮮やかな青色だと、6000Kのようです。
4200Kはセラミックチューブが薄茶色 6000Kはセラミックチューブが青色
ただし、これは、最新の85122WXという型番の話なので、85122や85122+の場合、どうなのか?
確かめるために、Philipsに問い合わせてみました。
すると、やっぱり薄茶色は、4200Kで青色が6000Kだということがわかりました!
W203のオリジナルのキセノンバルブの色温度は、4200Kであることもはっきりしたわけです。これは収穫です。

となると、私の入手したものはなんだったのか?
明らかに未使用で開封しただけのものではありません。おそらく、出品者(業者)が誰かから入手したときには、誰かがオリジナルを6000Kに交換し、そのオリジナルを箱に入れたものを、その時点で詐欺があったのか間違いがあったのかはわかりませんが、出品者に渡ったものと推理しました。
出品者に、このいきさつを説明し、返品と返金を求めると、理解してくれて快く応じてくれて、即座に返金してくれました。

【バルブの再選定】
こうなると、もう一度キセノン・バルブの選定のしなおしです。
最初のときに迷っていた二つの業者に絞って、結局、
限定/フィリップス製【D2S】純正交換用HIDバーナー/バルブ/6000K」を4,901円+840円(送料)=5,741円で落札。
でも悩んだんです。商品タイトルには「フィリップス製」って書いてあるのに、商品説明欄には、「フィリップス認可工場で生産」とか「フィリップス社と同じ形状のスレンダーヘッド採用」って、書いてあるんです。つまり、フィリップス製ではなく、フィリップスOEMかフィリップスのパテントを使った製品ということになります。


で、送られて来たものを見たら、商品写真とはちょいと違い、簡易梱包^^;
しかも、セラミックチューブは薄茶色・・・^^;;;
いいのかなぁ・・・また4200Kじゃないだろうなぁ・・・。

ベースには、ちゃんとPHILIPS 85122WXとの表記があります。
もし本当にOEMなら、チューブも青色にして欲しかった・・・。


さて、交換前後の色の違いは・・・?
写真左が、オリジナル4200K、右が今回の6000K
写真ではほとんど違いがわからないのですが、肉眼だと右のほうが真っ白(若干青っぽい)に見えます。左は、少し黄色がかってます。


これは両方交換したあとで、夕方に撮ったもの。
6000Kは真っ白ですね。ポジション球のLEDの色温度と合わせるために、もう少し青っぽいのを期待したのですが、6000Kは真っ白、というのが世間の評価なので、これで正しいのだと思います。

【今回の結論】
1) フィリップスの本物は、5000円やそこらでは売ってない
 オートバックスでも14,500円くらいで売っている。
 Amazonだともう少し安い。
2) もっと色温度が高い(青っぽい)のがよければ、フィリップスの車検対応6700Kが良い(高いけどね・・・)
3) あまりこだわりがないのなら、私のように1/3の価格のOEMという選択もアリ

フィリップス
6000K
フィリップス
6700K

かな、って思いました。
ですが、6000Kの鮮烈なホワイトは、満足しています。

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コメント

> サルトルさん

そうでした^^;
すみません。そろそろ、W203レポートしますね!

投稿: TOS | 2012.08.06 22:58

肝心のロードインプレッションをお願いします。
奥様のも期待しております(笑)

投稿: サルトル | 2012.08.06 09:57

> GPKさん

いつもコメントありがとうございます。
今回は大作だったので、編集に時間がかかってしまいました。

さて、6000Kですが、確かに4200Kよりは白いんですが、いっそのこと6700Kくらいにしたほうが、違いが際立つような気がします。
ただ、やりすぎるとヤンキーっぽくなってしまいますので、GPKさんのように、オリジナル4200Kのままという選択肢も、納得できます^^

今回の作業を通して、今まで知らなかったことをいくつも勉強することができたので、それはとても満足しています。

投稿: TOS | 2012.08.05 13:34

下記、バナーではなく、イグナイターですね。catface

投稿: GPK | 2012.08.05 09:29

情報ありがとうございました。
私は6000Kを望んではいませんが、交換しなければならない場合の参考になります。

バナーが逝くと高くつくらしいので、気をつけないといけませんね。
coldsweats01

投稿: GPK | 2012.08.05 07:16

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